プログレッシブ!ウインド・オーケストラ 活動レポート

第7回レポート「京都公演にて初披露」

こんにちは!
『響け!ユーフォニアム』公式吹奏楽団「プログレッシブ!ウインド・オーケストラ」のマネージャーの鳥越です!

4月3日に行われたロームシアター京都での公演、いかがでしたでしょうか?
プログレッシブ!ウインド・オーケストラのお披露目となった公演でしたが、僕個人としては、とにかく驚きと興奮、そして感動の嵐でした。

1曲目となる「三日月の舞」では、文字通り“幕開け”と共に、冒頭のトランペットパートのファンファーレが見事に鳴り響いた瞬間、思わず小さくガッツポーズをしました。

セットリストが出た当初、「三日月の舞」からスタートするというのを見て、初結成の楽団で初めて皆さんの前で披露する曲として、いきなり最初から難所だなーと思いました。
このファンファーレのワンフレーズで、皆さんの新楽団への印象が変わってくると思ったのです。

そこで対策として、全てのリハーサル日程で最初に必ず「三日月の舞」からスタートすることで、とにかくトランペットパートにはこのフレーズに慣れてもらうことにしました。
(リハーサルの最初にこの印象的なフレーズを鳴らすことで、他のパートも“リハーサルでやってきたこと”として、その後の演奏をリラックスして臨めるのでは、とも思っていました。)
とは言え、いくら慣れてきたとしても難所であることは変わりないため、リハーサル日程を消化していっても日々の成功率はマチマチ。
うまくいったかな?と思えば、なんでもないところでコケたり、外したり…。

でも公演当日はバッチリ決めてくれました。さすがでした。
多分お越しいただいた皆さんも、ファンファーレを聴いて、僕がリハーサル初日に「この楽団、今までと違う!」と期待に胸をふくらませたのと同じような体験をしていただけたのではないかと思います。
それくらいハツラツとしていて、さらに音楽的表現に溢れた音をしていました。

そうそう、実は楽団の公式Twitterアカウントで連日投稿していた「演奏会まであと…」というカウントダウン動画。このバックで使用していた「三日月の舞」の音は、リハーサル初日のものです。
ファンファーレの部分にミスがあったのをお気づきでしたでしょうか?
一部トランペットパートのメンバーからは「ミスってるのが恥ずかしいです…」との声もありましたが、素材不足でこっそりずっと使ってきました。

ぜひ4月3日の京都公演を思い出しながら、もう一度聴いてみてください。
これだけでも1週間の“ノビ”がお分かりいただけると思います。
(神奈川公演にお越しの方も、ぜひこれを聴いてから臨んでみてください。)

とにかく、全ての曲への印象や思い出を書き出すとキリがないのですが、ひとつひとつの曲にドラマがありました。

そうです。生演奏にはドラマが生まれます。
ステージ袖では、安堵の表情を浮かべる者、喜びで顔がクシャクシャになる者、などがいた一方で、苦い顔をする者、涙する者、うな垂れる者…演奏者たちはそれぞれに戦っていました。 もちろんステージ上ではそんな顔は見せませんが、ひとつひとつの音符に魂を込めていたからこそ、様々な感情が生まれるのです。

ただ、昼と夜を経て全ての終演後、帰りの身支度を整えていたみんなの顔は、とても晴れ晴れとしていました。

もちろん、粗を探せば見つかるかもしれません。
しかしコンサートとして、どの曲も感動と共に披露できたと思います。

以前のレポートにも書いた通り、最初のリハーサルから完成度の高いバンドでした。

しかし、その後、訪れる幾多の困難を乗り越える姿、そして音楽がまとまっていく姿を見てきたというのもあり、楽団みんなの頑張りに涙腺を刺激されっぱなしの2公演となりました。
ただ「個人的にあーこれ泣くなポイント」のたびに、ステージスタッフの誰かしらに話しかけられたので、涙が溢れることはなかったのですが…。
(皆さんタイミングが絶妙でした。)

バンドは京都公演を経て、間違いなく更にまとまりました。
「響け!ユーフォニアム」への愛で集まった楽団ですが、同じステージに立ったということで、より一層のまとまりを感じます。
だから、自信を持ってお伝えできます。
神奈川公演では更にプログレッシブ!なサウンドが響きます、と。

乞うご期待!

■プログレッシブ!ウインド・オーケストラ公式ツイッター
@Progressive_WO
■公式推奨ハッシュタグ
#progressive_WO
(楽団やメンバーの情報はこちらでもご紹介しています)
京都公演までのカウントダウン動画も公開中!

プログレッシブ!ウインド・オーケストラ Profile

演奏面の進化とこれからの更なる成長のために、「“かつてフレッシュに演奏をしていた楽団のメンバー”を対象としたオーディション」によって誕生した楽団である。 2014年から続く数々のイベントやコンサート、そしてレコーディングに参加した出演者の中から選りすぐりのメンバーが集結した。

「作品への愛」を持って奏でられる音はこれまでと変わらず、個々が培ってきた経験を活かした演奏力はそれぞれにレベルアップし、更にこれらがメンバー間で相乗効果を産むことで、良い化学反応が起こることが期待されている。 「プログレッシブ」とは“進歩的なさま”“革新的なさま”という意味をもち、クオリティの高い、更に先に一歩進んだパフォーマンスをお届けする。