第4回レポート「運命の神様のウインク」
こんにちは!
『響け!ユーフォニアム』公式吹奏楽団「プログレッシブ!ウインド・オーケストラ」のマネージャーの鳥越です!
この文章は3月30日(水)のリハーサル終了後に書いています。
…凄いことになってきました。
音とは、音楽とは、ここまで奥深いものなのかと、感動を覚えます。
今日まで4日連続のリハーサルを行い、大和田先生も演奏者も(スタッフも)体力の限界を迎えてきました。
正直しんどいなと思う瞬間が多々あると、あるメンバーはこぼしていました。
「響け!ユーフォニアム」の歴史の中で生まれた数々の名曲たちは、名曲であるが故にどれも“重たい”のです。
どれも聴き応えがあると思いますが、その分、吹き応えもあります。
それを連日の長時間のリハーサルの中で、何度も何度も演奏しては、細部に渡って確認して…、というのを更に繰り返し練習し、気になる箇所を少しずつ潰していくというのは、それはもう体力も精神力も削られることなのです。
しかし、お客さんが居なくても、たとえリハーサルだと分かっていても、全力で立ち向かっていきます。
広い会場を想定した全力のアプローチ。
これを続けると疲労は溜まる一方ですが、この練習が肝となり、公演のために必要であることを、これまでの定期演奏会に出演してきたメンバーたちは経験しています。
29日は3時間のリハーサルの後、通しリハを行いました。
セットリスト通りの曲順で、頭から最後まで演奏していきます。
ここでメンバーは自分達がステージに出るタイミング、舞台袖に戻るタイミング、MCが入る箇所、ソリストの動きなどの確認(楽譜に書き込みなど)をします。
30日は約4時間のリハーサルで8曲を確認しました。
ここが正念場とばかりに大和田先生からは本当に細かい微調整の指示が飛びます。
先生やメンバーはイメージと実際の音のすり合わせを行うのですが、これは古いラジオのチューナーを少しずつ回して聴きたいチャンネルに合わせていく…、そんな作業です。
めちゃくちゃ神経を使います。
なぜここまでやるのか。
それを説明するには、僕が100の言葉を並べるよりも、実際に会場でお聴きいただく他ないのですが、ただ、久美子の言葉を借りるならば、「努力した者に神様が微笑むなんて嘘だ。だけど、運命の神様がこちらを向いてウインクをし、そして、次の曲がはじまるのです。」ということだと思います。
そうです。
ただ努力をしただけでは神様は微笑んでくれません。
しかし、まず努力をしない限り、運命の神様はそもそもこちらを向くことすらないのです。
1人でやる練習も、全員でやるリハーサルも、何度も確認したフレーズも、間違えてしまいそうなパッセージも、転びそうになるリズムも、楽譜を見返した時間も、音をハーモニーをメロディーをなぞった回数も、全ては運命の神様のウインク待ちのためなのです。
頑張ったら頑張った分だけ報われるわけではないことを、メンバーたちは知っています。
しかし、頑張ることをやめてしまったら、実になることが絶対にないことも知っています。
だから、キツいリハーサルにも全力で挑み続けるのです。
3月31日、4月1日は休養日なのでリハーサルはありません。
この2日間で、まずはしっかり体力を回復させることに努めます。
きちんと休みますが、自分の理想とする音楽の追求は止まりません。
そうしてまた、いよいよ前日となる4月2日のリハーサルでは、新たな一面が見れることだと思います。
京都公演だけでも昼と夜の2公演があります。
昼公演の演奏は、夜公演の演奏と「イコール」ではないのは、もちろん“生”の演奏会なので当たり前なのかもしれません。
しかし、それだけでなく、この2公演でも“何か”が違うはずです(優劣というわけではなく)。
もし両公演聴く機会がある方は、その変化を感じていただくのも「連続した2公演を楽しむ」ということの要素の一つになるかもしれません。
演奏の一瞬一瞬が聴き逃せない瞬間です。
さて、初回から続けてきましたメンバー紹介も今回で一つ目の山場を迎えます!
これまでコアメンバー、そしてインスペクター、サブインスペクターを紹介させていただきましたが、知っている人、気になる人はいましたか?
楽団のみんなが、お客さまと会場でお会いできることを楽しみにしています!
ホルン
直田 真潮(なおた ましお)
この春から念願の一人暮らし。
早速、柔軟剤の詰め替えに失敗。
地元の幕張にある煮込みカツカレーの店がおすすめ。
参加バンドは2019。
クラリネット
上條 里彩(かみじょう りさ)
最近食べた二郎系ラーメンがとてもおいしかった。
ドラムをやってみたい。バンド全体を支配したい。
誕生日プレゼントでもらった可愛い靴下がお気に入り。
参加バンドは2019。
オーボエ
大久保 茉美(おおくぼ まみ)
「リズと青い鳥」でオーボエ・サウンドを担当。
本州最東端の岩手県宮古市、出身。
第2期の花火のシーンがとても綺麗で印象に残っている。
参加バンドは2016、2019。
フルート
谷髙 杏実(やたか あみ)
「リズと青い鳥」でフルート・サウンドを担当。
やってきみたい楽器は、サックス(音色がずるい)とオーボエ(音色がずるい)。
嫌なことは全て寝て忘れる。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン、Free!のオケコンにも参加。
参加バンドは2016、2019。
サクソフォン
矢澤 亘(やざわ わたる)
サブインスペクター。
「悔しくて、死にそう」のシーンは、音楽を学ぶものとして共感しかない。
自称“野菜炒め製造マシン”だが自炊にバリエーションが増えてきた。ミシュラン級を目指して奮闘中。
桜が世界で一番(当社比)綺麗な、大都会(当社比)の長野県高遠町出身。
参加バンドは2019。
バス・トロンボーン
森 秀人(もり しゅうと)
第4回定期演奏会の一曲目「愛を見つけた場所」の始まり方がずっと記憶に残っている。2人のソロ〜幕が上がっていった後、盛大な拍手と、聞こえてくるすすり泣きに、演奏者側も感動で身震いした。
スライドを落とした時、指を挟んだ時、絶望感に苛まれる。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンやFree!のオケコンにも参加。
参加バンドは2016。
ドラム/パーカッション
大西 悠斗(おおにし ゆうと)
最近あった嬉しかったことは、海辺のおしゃれな家に引っ越す夢を見たこと。
最近あった悲しかったことは、海辺のおしゃれな家に引っ越す夢から醒めたこと。
打楽器の良いところはたくさんの楽器を演奏できるところ。
参加バンドは2016、2019。
トランペット
髙木 美雨(たかき みゆ)
福岡は博多出身。お土産は絶対「通りもん」。
自身の高校時代の経験とも被る、麗奈と香織先輩のトランペットソロの再オーディションのシーンが一番印象に残っている。
最近、人生初の大吉が出た。
参加バンドは2019。
それではこのへんで!
また次回の更新をお楽しみにー!
■プログレッシブ!ウインド・オーケストラ公式ツイッター
@Progressive_WO
■公式推奨ハッシュタグ
#progressive_WO
(楽団やメンバーの情報はこちらでもご紹介しています)
京都公演までのカウントダウン動画も公開中!
プログレッシブ!ウインド・オーケストラ Profile
演奏面の進化とこれからの更なる成長のために、「“かつてフレッシュに演奏をしていた楽団のメンバー”を対象としたオーディション」によって誕生した楽団である。 2014年から続く数々のイベントやコンサート、そしてレコーディングに参加した出演者の中から選りすぐりのメンバーが集結した。
「作品への愛」を持って奏でられる音はこれまでと変わらず、個々が培ってきた経験を活かした演奏力はそれぞれにレベルアップし、更にこれらがメンバー間で相乗効果を産むことで、良い化学反応が起こることが期待されている。 「プログレッシブ」とは“進歩的なさま”“革新的なさま”という意味をもち、クオリティの高い、更に先に一歩進んだパフォーマンスをお届けする。